2022年の終わりに登場したchatGPTにより、これまでにないほど身近に感じるようになったAI(人工知能)。近頃は、AIに始まり、プログラミングに興味を持つ方が一層増えているようです。
そこでこの記事では、プログラミング言語トレンド10選をご紹介します。
自社内の技術者をスキルチェンジしたい情シスの方やこれから新しい言語を学びたいエンジニアの方、将来エンジニアになりたいと思っている方に向けた、将来性を勘案したプログラミング言語トレンドのピックアップ結果となっています。(CMK独自調べ)
難易度、導入分野・将来性、特徴の3つに分けて解説していきますので、プログラミング言語のトレンドが知りたい方は、是非参考になさってください。
2024年度版プログラミング言語トレンドランキング
それでは、早速トレンドのプログラミング言語をみていきましょう。
NO.1 Python
1-1.Pythonの難易度
コード体系がシンプルで比較的学習しやすい言語です。
1-2.Pythonの導入分野・将来性
AI系の開発、機械学習(ML)、ブロックチェーン・データ分析等の先進分野で多用されていて将来性が高い言語です。
1-3.Pythonの特徴
コード体系がシンプルで学習し易いことが特徴です。オープン系のシステム開発分野を中心に、幅広い分野でのニーズがあります。汎用性の高い言語なので、業種を問わずに需要が高い言語です。Pythonスキルがある技術者の年収水準が高いであることも魅力です。今後、AI関連人材のニーズが高いと予想されますので、トレンドが上位のプログラミング言語です。
NO.2 Java
2-1.Javaの難易度
フレームワークが多く存在することと、オブジェクト指向の言語です。習得するまでに相応の難易度がある
2.2.Javaの導入分野・将来性
大企業のシステム開発で活用されています。マルチプラットフォーム対応で汎用性が高い言語です。
2-3.Javaの特徴
あらゆる環境で使用できる言語です。基幹業務システムの開発、Webサービスの開発、アプリケーションの開発、ゲームアプリケーションの開発等に対応できる汎用性が高いプログラミング言語です。JavaはC言語やC++などの言語の特徴を多く有しています。Java以降に市場投入されたC#やRubyに影響を与えている言語です。Javaをマスターすると、他のプログラミング言語の習得が早くできるといわれています。需要が多い技術で、トレンドが上位のプログラミング言語です。
NO.3 C++
3-1.C++の難易度
機械語に近い言語構造です。習得には相当な時間を要する言語です。
3.2.C++の導入分野・将来性
組み込みシステム・ロボット制御関連・AI(人工知能)・IoT分野で活用されています。C言語の上位互換で汎用性が高い言語です。
3-3.C++の特徴
C言語の上位互換にあたる言語です。C言語の処理速度や互換性を維持し、効率的に開発できるよう改良された言語です。C言語同様に、機械語に近い言語の構造でC言語をさらに複雑な構造にした言語がC++です。スキル取得には長い学習と実務経験を要します。C++は、スキル取得の難易度の高さから、需要が多い状態が継続しています。汎用性が高い言語ですのでトレンドが上位のプログラミング言語です。
NO.4 C#
4-1.C#の難易度
C言語にオブジェクト指向を取り入れた特性があり、実践で通用するためには難易度が高位な言語です。
4-2.C#の導入分野・将来性
ゲーム開発で人気の開発環境・Unityで使用できる数少ない言語です。マイクロソフト社製の言語なのでWindows OSと相性が良い言語です。
4-3.C#の特徴
C#は、C++とJavaの特徴を掛け合わせハイブリッドの要素がある言語です。マイクロソフト社が開発した言語なのでWindows OSとの相性が良い言語です。マイクロソフト社製の製品やWindowsアプリケーションと連携するシステムの開発に最適といわれる言語です。Windows OSとの親和性が高位で、数多くのプロジェクトで活用されています。C#はマイクロソフト社製ですので、追加機能・改良した機能は無償でバージョンアップします。さらに、ゲーム開発の開発環境「Unity」で使用できる希少なプログラミング言語です。スキルを有していれば即戦力になる言語で、トレンドが上位のプログラミング言語です。
NO.5 JavaScript
5-1.JavaScriptの難易度
開発環境の構築が不要ですので、初心者でも取り組み易い言語です。
5-2.JavaScriptの導入分野・将来性
Webアプリケーション・Webサイト・フロント開発のスタンダード言語です。
5-3.JavaScriptの特徴
Webサイトの構築・Androidアプリケーションや一部銀行の基幹システムで活用されている言語です。Webサービスのフロント開発でのニーズが高位な言語です。開発環境の構築が不要ですので、初心者でも取り組み易い言語です。インターネットのWebサイト画面のHTML・CSS等のマークアップ言語の知識を要することが多く見受けられるますので、同時に習得しておきましょう。Webサービスのフロント開発はJavaScriptが独占しています。Webアプリケーション開発に多用されている言語で、トレンドが上位のプログラミング言語といえるでしょう。
NO.6 Go言語
6-1.Go言語の難易度
Google社が開発したオープンソース言語です。ソースコードを翻訳して機械語(オブジェクト)言語で、スクリプト言語が得意な方には、難易度が高位な言語です。
6-2.Go言語の導入分野・将来性
Webサーバー・Webサービスの構築やスマートフォン向けのアプリケーションに多用されている言語です。Go言語の有スキル者が希少なので、厚遇されるようです。
6-3.Go言語の特徴
Go言語はGoogle社製の、C言語をベースにした言語です。並行処理・高速処理に優れた言語でCPUへの負担も少ない特性を有しています。データのIOが注中するWebサーバー開発で企業が多用しています。前章で紹介しましたが、Go言語の有スキルが希少なので厚遇されているようです。スクリプト式ではなく、ソースコードの構文チェック・翻訳をしないと実行モジュールにならない言語です。Go言語はGoogle社製ですので無償アップグレードが整っています。サポート態勢があることで、トレンドが上位のプログラミング言語といえるでしょう。
NO.7 PHP
7-1.PHPの難易度
シンプルな文法で、難易度が低位な言語です。
7-2.PHPの導入分野・将来性
ブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソース・ソフトウェアのワードプレス(WordPress)利用時に必須の知識・スキルの言語です。ニーズは高位ですが、技術者過多の面もあるようです。
7-3.PHPの特徴
PHPは、CMSのワードプレス(WordPress)の構築向けの言語です。WordPress制作には不可避な知識・スキルです。ソースコードを記述したらすぐに実行できるスクリプト言語です。C言語・Go言語等のソースコードをコンパイルしてオブジェクトに翻訳する言語と比較しても難易度が低位で、初心者が習得できる言語といえます。クラウドソーシング案件が多くあるので、フリーランス・副業に向いています。PHPスキルだけなく、HTML・CSSのスキルも同時に取得しておきましょう。初心者が習得できるトレンドが上位のプログラミング言語といえるでしょう。
NO.8 C言語
8-1.C言語の難易度
自習書やスクール等の学習教材が充実している言語です。ソースコード構文を習得する必要があり難易度が高位な言語です。
8-2.C言語の導入分野・将来性
1972年に開発され50年の歴史のある言語です。アセンブラ・Cobol・Fortranに次ぐ歴史があります。企業・団体の有する基幹システムやゲームアプリケーションで多用されており、Cobol同様にC言語の技術者もまだまだニーズが続くようです。
8-3.C言語の特徴
C言語は汎用性が高い言語で、処理速度の高速性から、近年はAIやIoT分野でも活用されるようになりました。C言語の存在感は大きく、プログラミング言語の中心的な存在として位置付けられています。C言語は機械語に近いソースコード構文なので習得が難しい言語です。習得後は実践を積み重ねて技術を磨いていきましょう。IoTやAI開発に活用されている言語ですので、トレンドが上位のプログラミング言語といえるでしょう。
NO.9 Ruby
9-1.Rubyの難易度
日本製のプログラミング言語です。日本語のマニュアルが整っている言語です。
9-2.Rubyの導入分野・将来性
Webアプリケーション開発では、安定したニーズのある言語で将来性も高位な言語です。
9-3.Rubyの特徴
日本製のプログラミング言語で、構文がシンプルです。日本語のマニュアルが多く公開されています。初心者が学習し易い環境が整備されています。白紙からコーディングせずに「Ruby on Rails」という雛型があるので、効率的な開発が可能です。一部では、大規模システムの開発言語にPHPが選択されることがあります。国内企業での採用実績も多く言語で、Web・SNSなどあらゆる領域で採用されて言語ですので、トレンドが上位のプログラミング言語といえるでしょう。
NO.10 Swift
10-1.Swiftの難易度
開発ツールの使い方に習得時間を要しますが、習得環境が整備された言語です。
10-2.Swiftの導入分野・将来性
Apple社製の開発言語です。Apple製品向けのアプリケーション開発言語です。日本国内のiPhoneシェアが高位なので、ニーズが高位な言語です。
10-3.Swiftの特徴
Apple社製の開発言語です。iPhone・iOSのアプリケーション開発で主に活用されています。日本国内はiPhoneのシェアが高位なので、モバイルアプリケーションのニーズは高い需要を維持するといわれています。Apple社製の動向によう変動が懸念されることがありますが、iOSアプリケーション開発でSwiftに変わる言語はありません。ゆえにトレンドが上位のプログラミング言語といえるでしょう。
将来性を見据えたプログラミング言語の選び方
ふと新しいプログラミング言語を学ぼうと思ったとき、あなたはどのような基準で選びますか?
「今、話題のあの言語!」と飛びつくのも一つの方法ですが、今のトレンドは明日のトレンドとは限りません。将来性を見据えた言語選びをすることで、この先のキャリアは大きく変わってきます。
まず「何を作りたいのか」という目的をハッキリさせましょう。ウェブサイトを作りたいのか、次世代のアプリを開発したいのか。それとも、AIに関わりたいのか。これまでにご紹介してきたように、目的に応じて最適な言語は変わってきます。
さあ、あなたの未来を切り開くプログラミング言語を見つけてみませんか?
まとめ
今回はトレンドの言語10選をご紹介しました。AIやIoT、Web3.0などのこれから市場が大きくなるであろう業界・業種プログラミング言語が人気を集めているようです。
NO.1 Python
NO.2 Java
NO.3 C++
NO.4 C#
NO.5 JavaScript
NO.6 Go言語
NO.7 PHP
NO.8 C言語
NO.9 Ruby
NO.10 Swift
これから技術者を目指す方も新しい技術を習得したい方も、これから広がるであろう業界のプログラミング言語を意識しながら、学ぶべきプログラミング言語を決めていきましょう。1つのプログラミング言語を扱えるだけでもとても素晴らしいことですが、マルチ・トリプルでプログラミング言語を扱えるプログラマーはとても希少です。
作りたいシステムと自社内技術者の習得プログラミング言語がマッチせず開発に踏み切れないという企業様は、是非弊社にお問い合わせください。大阪を拠点に、40年以上のシステム開発経験がござます。
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