ITにおける【AMO】とはどんなサービス?特徴やメリットを知って活用しよう

多くの企業が業務効率化のために、アプリケーションや基幹システムを導入しています。しかし、ITシステムを安全に運用し続けるには、継続的な保守や管理が不可欠です。

そこで注目されるのが「AMO(Application Management Outsourcing)」と呼ばれるサービスです。AMOを導入することで、企業はシステムの安定運用を確保し、内部リソースをより戦略的な業務に活用できるようになります。

本記事では、AMOの概要や導入するメリット、注意点などについて詳しくご紹介します。

AMOとはどんなサービス?

AMOとは「Application Management Outsourcing」の略称で、企業のアプリケーション管理業務を外部の専門ベンダーに委託するサービスのことです。社内リソースをより戦略的な業務に活用するためにも、まずはAMOサービスへの理解を深めましょう。

AMOの概要

「AMO」とは、企業が利用するソフトウェアやアプリケーションの運用・保守・管理を外部に委託するサービスです。自社での管理も可能ですが、専門知識が求められたり労力やコストがかかったりするため、多くの企業が外部委託を選択しています。

とくに、ビジネス向けのソフトウェアやクラウドサービスを提供するベンダーの多くがAMOサービスもあわせて提供しているため、活用することで効率的な運用支援を受けられます。

SAP運用におけるAMOとは?

SAPは、ERPをはじめとするビジネス向けソフトウェアの分野で高い世界的シェアを誇っています。SAPシステムを活用することで、企業の業務全般を統合的に管理でき、業務の効率化が可能です。

こうした多機能なシステムをもつSAPを、安全かつ効率的に運用するのをサポートするため、多くのベンダーはAMOサービスを提供しています。SAPの専門知識をもつチームが管理を担うため、システムの安定運用迅速なサポートが期待できます。

SAP運用におけるAMO導入のメリット

SAP製品を導入している企業は、AMOを導入することでシステム運用の負担を軽減できるため、安定した業務継続やコスト削減が期待できます。ここからは、SAP運用におけるAMO導入で得られる具体的なメリットについて解説します。

社内のITリソース不足が解消できる

AMOサービスを活用することで、社内の情報システム部がSAPの保守や管理に追われることがなくなり、本来の業務に専念できます。

その結果、社内のITリソースをより戦略的な業務へと振り向けられるため、業務の効率化や生産性向上が期待できるでしょう。

運用業務の属人化を解消できる

SAPなどのシステム運用は特定の担当者に依存しやすく、長年同じメンバーが担当することで属人化が進む傾向があります。

担当者の退職時に引き継ぎが困難になり、安定した業務遂行ができなくなるリスクがあります。また、属人化により独自の運用ルールが生まれることで、トラブルの発生や内部統制の弱化が高まる可能性もあります。

外部のベンダーにSAPの運用を委託することで業務の標準化を進められるため、属人化を防げることもAMO導入のメリットです。

安定した運用を実現できる

AMOは社内の技術者に依存せず、ベンダーが管理を行うため、人事異動や繁忙期による運用の質の変動が起こりにくい点もメリットのひとつとしてあげられます。

常に一定の運用品質を維持できる環境を確保できるため、安定した業務を続けるためにはAMOサービスの活用が重要です。

コア業務へ注力できる

AMOを活用することでシステム運用の負担を軽減できるため、社内の人的リソースをコア業務へ注力できます。

とくに、IT部門や経営陣がシステム管理に割く時間を削減できるため、事業の成長や強化、将来的な戦略計画などに注力しやすくなる点が大きなメリットです。

SAP運用におけるAMOサービスの選び方

SAP運用におけるAMOサービスには、対応範囲や提供機能の異なる複数の選択肢があります。自社の業務要件や運用体制に適したAMOサービスを導入するために、ここからは重視すべき選び方のポイントを確認していきましょう。

現状の課題を洗い出す

自社にあわないAMOサービスを導入すると、コストがかかるだけでなく、SAP運用の複雑化を招く可能性があります。そのため、まずは自社のSAP運用管理における課題や潜在的な問題点を明確にしましょう。

例として、扱う商品によって販売管理の調整が頻繁に必要な場合、システムのカスタマイズ対応が求められます。こうした課題を整理し、自社に適したAMOサービスを選定することで、最適なSAP運用環境を構築できます。

AMOサービスを比較検討する

AMOサービスは、一見似ているように見えてもサポート範囲や提供される機能、対応可能なシステム環境、価格などに違いがあります。一社に絞らず、複数のAMOサービスを比較検討することが大切です。

自社のSAP運用課題にあうかどうかを見極め、コストパフォーマンスも考慮しながら慎重に比較検討しましょう。

AMOサービスを選ぶ際のポイント

AMOサービスを選定する際は、費用対効果だけでなくトラブル発生時の対応力も重視しましょう。SAP運用中に予期せぬ障害が発生した場合、サポート体制が不十分なAMOサービスだと業務に深刻な影響を及ぼしてしまいます。

そのため、必要最低限の内容ではなくサポートの範囲や対応スピード、24時間監視体制の有無などを確認し、リスクに備えた対応が可能なAMOサービスを選択することが重要です。

SAPにおけるAMOの主なサービス内容

AMOサービスには、問い合わせ対応や運用手順の最新化、機能改善の提案、障害やトラブル対応など、企業がスムーズにSAPを活用できるよう幅広いサポートが用意されています。ここからは、具体的にどのようなサービスがあるのか詳しく見ていきましょう。

問い合わせ対応

「SAPの利用に関する社内問い合わせ対応に追われている」というお悩みをもつ、情報システム部の方は多いのではないでしょうか。

AMOの代表的なサービスとして、問い合わせ対応があげられます。社内のSAP保守担当者はAMO専属のスタッフチームと直接連携できるため、問い合わせ対応への工数をカットできます。

また、こうした日常的な業務の効率化を実現できるため、情報システム部は戦略業務に集中できるようになります。

運用手順の最新化による業務の見える化

AMOサービスでは、SAPシステムの運用に必要な手順書などドキュメントの最新化サポートも行っています。

業務の見える化を行う事により、要員に依存しない運用が可能となります。属人化リスクを解消することで、安定したSAP運用環境の整備も実現できるようになるでしょう。

機能改善の提案

AMOサービスは、SAP運用に関する要望やヒアリングをもとにシステムの利用状況を分析し、新機能の導入や改修・改善について提案するサービスも行っています。

不要な機能の削減や運用コストの最適化ができるだけでなく、業務効率の向上にもつながります。AMOサービスの導入で適切な機能改善を実現することで、システムの柔軟性を高め、企業の成長に貢献します。

障害やトラブルへの対応

システム障害時やトラブル発生時には解析や原因特定を迅速に行い、IT環境への接続と復旧作業に向けて対応するサービスも代表的なものとしてあげられます。

AMOサービスは速やかに連絡できる体制が整っているため、業務への影響を最小限に抑えられます。安定したSAPシステム運用の維持も期待できるでしょう。

AMOを導入する際のポイントと注意点

AMOは、SAPシステム運用を効率化し社内の負担を軽減できるサービスですが、導入には慎重な検討が必要です。

ここからは、セキュリティやサービスの信頼性など、AMOを導入する際のポイントと注意点を解説します。事前に確認し、自社に最適なAMOサービスを選びましょう。

自社のIT戦略との整合性を確認する

AMOサービスを導入する注意点として、自社のIT戦略とどのように整合させるかを検討する必要があります。

自社のみで保持すべきノウハウやリソースの最適な配分、システムの拡張性などを考慮し、どの業務を外部に委託すべきかを見極めましょう。単にSAPの運用業務をすべて外注するのではなく、戦略的な視点でAMOの活用を検討することが重要です。

セキュリティを見直し適切に整える

SAPなどの基幹システムの運用において、セキュリティ対策は最優先事項です。AMOを導入すれば、安定したSAPシステムの運用は確保できますが、それだけでは十分ではありません。

適切な権限管理やアクセス制御の強化、不正アクセス防止策の検討など、AMO導入前に社内のセキュリティポリシーを明確に定めることが重要です。

また、従業員向けのセキュリティ教育を定期的に実施するなどして、安全なSAP運用環境を維持することが求められます。

信頼できるサービスを選ぶ

AMOサービスは多くのベンダーから提供されていますが、選定には慎重な判断が必要です。

AMOサービスを提供する企業は基幹システムの運用管理を担うため、自社の機密データにアクセスする機会が多く、セキュリティリスクをともないます。そのため、AMOサービスを選ぶ際はコストや機能面だけでなく、導入実績や技術力など、信頼性を十分に確認しましょう。

弊社は、設立から40年分のITノウハウを蓄積しており、数多くのSAP運用支援実績があります。SAPの障害対応や機能改善などでお困りの方は、ぜひ弊社のERPソリューションサービスをご利用ください。

まとめ

AMOは、業務システムの運用や保守を外部に委託し、安定したIT環境を維持するための有効な手段です。

適切なAMOサービスを導入は、社内のITリソースを本来の業務に集中させられるため、SAP運用の属人化のリスクを低減しながらシステムの継続的な改善も可能になります。

しかし、サービスの選定には慎重な判断が必要です。コストだけでなく、セキュリティ面や過去の実績、サポート体制を考慮し、自社に最適なパートナーを選びましょう。

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