情シスが無能と思われる理由5選|企業の未来を担う本当の役割とは

ときに、企業の中で「情報システム部門は役に立っていない」「情シスは無能だ」という声が聞かれることがあります。実際のところ、情シス部門はIT化が必須となっている企業において重要な役割を果たしています

しかし、どうして無能だと思われてしまうのでしょうか。この記事では、情シスが無能だと思われる理由や情シス本来の役割や重要性について解説していきます。情シスが無能という誤解を解消するために取るべき行動についてもご紹介していますので、是非最後までご確認ください。

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情シスが無能と思われる理由5選

情シスが無能と思われてしまう理由は、多くの場合、他の部門からの理解が十分でないことにあります。具体的にどのような点で理解が足りないのかをご紹介します。

情シスの業務内容が理解されにくい

事業内容にもよりますが、情シスの業務内容はたいていの場合、他の社員に理解にとって理解しづらいものです。商品開発や営業といった部門は、何をしているかが明確に分かります。しかし、従業員が毎日活用している社内システムの裏側で、情シスが支えてくれていることを実感する機会はあまりありません

そのため、情シスって何をしている部門なんだろう?という疑問を持たれてしまいます。専門的な技術職ですので、たとえ説明されてもよく分からないという点も、情シスは無能だと誤解されてしまう原因のひとつです。

ひとり情シスや兼任情シスの増加

人材不足によりひとり情シスで運用しているケースや総務部や管理部に在籍した状態で情シス業務を担う、兼任情シスも増えています。そうなると、部門としてドンと存在しているわけではないので、実は誰にでもできる業務では?と勘違いされてしまうこともあります。

そのような勘違いから「企業内で重要視されていない業務」という感覚が強くなり、情シスがいかに大切な部門なのかの認識が欠如し、誤解が広まってしまいます。

ひとり情シスの怖い話

業務量が多すぎて対応が遅れがち

情シスが無能だと思われてしまう原因のひとつとして、日々の業務量が多く、要望やトラブルへの対応が遅れてしまう点が影響しています。問い合わせた側の従業員は、問題が解決されないことでイライラが募り、その感情が情シスそのものへの不満へとつながるのです。

特に、新システムの導入やシステム改修などを行った際に頻発する問題です。今までとは違った操作方法に戸惑った従業員からの問い合わせが殺到し、一気に業務量が増え対応が遅れがちになります。手元の業務が進まなかったり、お客様に迷惑をかけてしまっていたりする場合は、問題自体が大きく見えてしまい、すぐに対応できない情シスに非難が集中してしまいます。

コスト削減のみに焦点が当てられがち

企業にとってコスト削減は、経営を左右するとても重要な要素です。経営層は、不要と思われる部門や業務から削減していきます。そこで、最初に槍玉に挙げられがちなのが情シスなのです。「売上に直結する部門ではない」という見方から、削減しても問題ないと思われてしまいます。

また、ITサービス使用料やITインフラコスト、人員コストなどを合わせると、IT関連の支出は全体の中でも大きな割合を占めます。そのため、少しでもITに関連したコストを削減したいという思考パターンになってしまいます。周りからの印象としては、なにか無駄があるとか、不要だから予算を削られたと見られることが多くなります。そこから、情シスは無能だという考えにつながることになるのです。

売上に直結しないため経営層の理解が不足しがち

上記でもご紹介しましたが、情シスは売上に直結する部門ではありません。経営層がIT関連のインフラやシステムの重要性を理解していないことも、情シスは無能だという勘違いにつながります。

情シスは、商品開発のためのシステムや営業を効率化するためのツールの保守・管理等を行っていますが、それが売上とは直接つながって見えてこないのです。そのため、情シスにかける予算や人材を、魅力的な商品開発や集客力アップのための営業に回したほうが業績が上がるのではないかと考えるようになります。

社内に導入されているシステムがトラブルなく使えるのは、情シスがいるからこそであるという点を理解して、認識を深めていく必要があります。

情シスの本来の役割と重要性

情シスが無能と思われてしまう理由にはこうした背景があるものの、実際には情シスは企業の中でとても重要な役割を果たしています。どうして情シスが重要なのかをご紹介します。

円滑な業務遂行を支援している

情シスが保守・管理しているITインフラは、電気などと同じように、なくてはならないものです。使えて当たり前なので気付きにくいかもしれませんが、なくなってみるとその重要性に気付くものです。システムがダウンすれば、顧客情報が見られない、社員同士のチャットができない、取引先にメールできない、在庫が分からなくなるなど、通常業務がまったく立ち行かなくなります。このようなトラブルが起きず日々の業務をスムーズに遂行してもらうために、情シスは重要な働きをしています。

企業の安定運営と成長を支えている

世の中の流れは早いもので、顧客の趣向やトレンドもどんどん移り変わっていきます。情シスがうまく機能している企業では、新しいシステムの導入が進みやすく、世の中のトレンドの流れに乗って企業の運営も安定的になることが多いです。

このように時流に乗った経営を進めるためには、ビッグデータ分析などのシステムがなくてはならないものです。そこで、重要な支えとなっているのが情シスなのです。これまで同様の安定運営とこれからの企業の成長を促すために、情シスは重要な役割を果たしています。

情シスが担当する主な業務内容

このように情シスは、企業にとって非常に重要なのです。しかし、実際に日々どのような業務を行っているのかまで把握している方は少ないようです。ここでは、主な業務内容をご紹介します。

経営戦略に基づいたIT戦略の立案

IT戦略の立案とは、企業の経営戦略や事業戦略に基づき、ITに関わる企画立案を行います。

この業務では、経営戦略部門・経営企画部門・経営会議等で決定される経営戦略・事業計画に基づいて、情シスがシステムの企画を担当します。経営戦略・事業計画をもとに、何をどのようにシステム化するのかといったシステム化の範囲を検討し、計画から導入までをとりまとめ、導入予算の策定・セキュリティポリシー・ITガバナンスの取り組みまで行います。

システム開発・運用・保守業務

企画・立案されたITシステムの開発や更新を行うのも情シスの仕事内容のひとつです。

これには、パッケージソフトウェアの導入といったシステム整備や、正常稼働の運用、トラブルサポートやヘルプデスク、運用部門からの仕様変更への対応も含まれます。365日24時間稼働しているシステムの場合、システムの稼働監視・システム運用を従業員が交代で夜間勤務・休日出勤することもある業務です。多忙になりがちな業務であるため、従業員の負荷軽減のためにアウトソーシングするケースも多くみられます。

インフラ構築・運用・保守業務

社内のITインフラを正常に稼働させ続けることも、情シスの仕事内容で重要な項目です。

パソコン・サーバー・プリンター・ネットワークなどIT機器の導入・設定・設置を行い、必要に応じて更新を行います。たとえば、多くの企業では従業員に必要なソフトウェアが入ったパソコンが支給されます。これらのパソコンにネットワーク設定・MS Officeやグループウエアをインストールして使用できる状態にしたものを従業員に貸与するといった業務です。従業員数が多い企業では台数が多いため、アウトソーシングするケースもあります。

サポートデスク・ヘルプデスク業務

パソコン操作やシステム利用において不具合が発生した際には、情シスがサポートの窓口になることが一般的です。

プリンターで印刷できない、マウスの調子が悪いなど使い方の問い合わせから、システムの改善要望まで、幅広く対応しています。ただし、近年では各部門にパソコンキーマンを育成して、プリンターの不具合やマウス操作など簡単な問い合わせを対応するケースもあります。

「情シスは無能」という誤解を解消するために必要な行動

重要な役割を果たしているといっても、周りがそれを理解してくれなければ印象が変わることはありません。そこで、誤解を解くためにできる行動について、具体的に解説していきます。

対応に時間がかかる場合は回答期限を区切る

情シスは無能だと誤解されるひとつに、質問への回答が遅いといった点があげられます。業務量が多すぎて対応が遅れてしまう場合や、問い合わせ内容が高度で調査が必要な場合はどうしても時間を要してしまいます。

そのような時は作業の目安や解決のための回答をいつまでにする、と必ず伝えておきましょう。期限を区切ることで、仕事をいい加減にしている、情シスは当てにできないといった印象を変えられます。

社内のITリテラシーを向上させる取り組みを行う

情シスへの理解度が低いことがそもそもの勘違いの原因なので、社内でITリテラシーを向上させる取り組みを行うことも重要です。社内で問合せの多いシステム操作の説明会や新システムの勉強会を定期的に行いましょう。従業員のITリテラシーが向上すると問合せ対応も激減し、対応に時間がかかるといったでマイナスな印象も解消できます

勉強会には情シス担当者が研修講師として参加することで、他部門の従業員と顔を合わせることができます。そうすることで、会話しやすい空気が醸成され、情シスは無能だという間違った認識を正してもらえるきっかけにもなります。

ITツールを効果的に活用する

企業内で、よりITツールを普及させることも一つの手段です。チャットや顧客管理、営業支援などのツールが日々の業務に欠かせないものとなれば、必然的にIT部門の重要性を理解しやすくなります。

また、ITツールの導入でコスト削減につなげることができれば、経営層へのアピールにも繋がります。結果として、会社の業務を支えているのが情シスであるという印象が強まるにつれて、無能だという勘違いは薄れていくでしょう。

アウトソーシングの導入を検討する

情シスは無能だと勘違いされやすいのですが、主な業務内容でもご紹介したとおり、実は業務範囲が広く業務量も多い部門なのです。昨今のIT人材不足もありなかなか採用がうまくいかない、激務すぎて人材が定着しないなどの悩みも多い部門で、多くの場合は人手不足に陥っています

このような場合は、情シスメンバーは企画業務などを主に行い、ヘルプデスクやIT資産管理などのノンコア業務に分類される業務はアウトソーシングを活用しましょう。社員を採用するよりもコストがかからない場合が多いです。

情シスがいかに重要であるかを社内に認知させる

ここまで情シスが無能だと勘違いされる理由や誤解を解消するために必要な行動をご紹介してきましたが、最も大切なことは情シスがいかに重要であるかを社内に広く認知させることです

”社内のITリテラシーを向上させる”でもお話したとおり、定期的な勉強会を行ったり、社内マニュアルやFAQを整備し、従業員がより業務に集中できる環境をつくりましょう

そうすることで、情シスがいかに重要であるかを認識する機会につながります。

情シス支援サービスBPOレンジャーでアウトソーシング

情シスのアウトソーシングを検討するのであれば、情シス支援サービスBPOレンジャーをご検討ください。昨今、どの企業にもIT人材が枯渇している問題が大きくのしかかっており、スキルのある人材を確保することが難しい状況にあります。これから先は今よりもIT人材が枯渇する可能性も高く、今のうちに手を打っておく必要があります。

情シス支援サービスBPOレンジャーとは

情シス部門の課題をBPOの活用を通じて解決していくサービスです。
多くの課題を抱える情シスは、運用保守やヘルプデスクなどのノンコア業務で手がいっぱいになり、ITを活用した課題解決や売り上げ拡大のためのIT戦略といったコア業務に集中できていないのではないでしょうか。
コア業務に集中するための具体的な施策として、情シス部門のノンコア業務をBPOにアウトソーシングします。そうすることで、手間と時間のかかるノンコア業務が手元から離れ、コア業務に集中する環境が生まれます。このようにお客様の課題を総合的に解決するためのサービスが、情シス支援サービスBPOレンジャーとなります。

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ここからは、情シス支援サービスBPOレンジャーの特徴をご紹介します。

経験が豊富

弊社は、設立から約45年分の情シス部門サポートのノウハウを蓄積しています。これまでのノウハウを元に、最適なサービス内容をご提案いたしますので、安心してご利用が可能です。

これまでに、弊社情シス支援サービスを導入いただいたお客様の事例はこちら

メニューが豊富

弊社ではBPOセンターを運営しているため、情シスのお困りごとに幅広く対応が可能です。主に3つに分類されたサービスで、全ての情シス業務のカバーが可能です。

パソコンサポートサービス

情報システム部門で手が取られがちなパソコンサポートは、BPOレンジャーの得意分野です。PCが動かない、windowsの使い方が知りたい、Excelの使い方を教えてほしいパソコンに関する問い合わせを弊社BPOセンターにて、一手にお受けすることが可能です。

運用支援サービス

社員の入社・退職時なども含め、やるべきことが決まっている業務の支援も可能です。PCキッティングやデータクレンジング、マニュアル作成など、定型業務であれば、IT以外にもお受付が可能です。

ヘルプデスクサービス

基幹システムや会計システム、人事勤怠システムなど、基幹業務に関わる専門性の高いシステムのトラブル対応が可能です。事前にキャッチアップ期間を設けて習得し、貴社サービス内容に応じて的確に対応いたします。

スモールスタートが可能

ご予算に応じて、月間20時間からスモールスタートが可能です。さらにオンサイト型とオフサイト型をご選択いただくことも可能です。

上記でご紹介した3つのメニューを柔軟に組み合わせた、フレキシブルな対応が強みです。

情シスが無能と思われる理由まとめ

今回は、情シスが無能と勘違いされてしまう理由についてご紹介しました。しかし実態としては、企業にとって非常に重要な役割を担っています。

情シスが無能と思われる理由5選
  • 情シスが無能と思われる理由5選
    • 情シスの業務内容が理解されにくい
    • ひとり情シスや兼任情シスの増加
    • 業務量が多すぎて対応が遅れがち
    • コスト削減のみに焦点が当てられがち
    • 売上に直結しないため経営層の理解が不足しがち

どうしても人手が足りずに情シスのイメージを払拭できないようでしたら、是非一部業務だけでもアウトソーシングを検討してみてください。

お客様に合わせた柔軟な契約スタイルが好評をいただいておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

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