【保存版】システム開発依頼を成功させる8つのポイントと準備しておきたい5つのポイントを解説

システムの開発を依頼しようとインターネットで検索すると、たくさんの企業が出てきて「一体どこに依頼することが正解なんだ・・・」と困ってしまいませんか?どの会社もキャッチフレーズが似ていて、サイトも分かりずらく、判断がつきづらいと思います。
せっかくシステム開発をするのであれば、コストもかかるので絶対成功させたいですよね。

そんなあなたに、システム開発の依頼を成功させるために押さえておきたい8つのポイントをご紹介します。合わせて、システム開発を依頼する時に事前に準備しておきたい5つのポイントも解説します。開発依頼を検討している方にとっての保存版になる記事です。是非参考にしてください。

システム開発を依頼するときに押さえておきたい8つのポイント

システム開発を他社に依頼するとき、依頼する開発会社の選択はなにより重要な項目です。きちんとした開発会社を選ばなければ、小さな規模でも失敗する可能性はゼロではありません。

ここでは、システム開発を依頼するときに確認しておくべき8つのポイントをご紹介します。

  • 開発したいシステムの経験はあるか
  • 類似システムの開発経験はあるか
  • 開発体制はしっかりと取れる規模か
  • セキュリティマネジメントは適切か
  • 基盤が安定している会社か
  • 質問に対して的確な回答を返してくれるか・答えを濁されることはないか
  • 納品後も相談に乗ってもらえるか
  • 見積は高すぎないか・相見積もりを取ったか

開発したいシステムの経験はあるか

開発会社を選ぶときに最初に確認していただきたいポイントは、開発実績の確認です。開発したいシステムと同様のシステム開発経験がある開発会社であれば、依頼する難易度はぐんと下がります。既に業務知識や知見が備わっていることで、納期も短く、低コストで依頼できるかもしれません。過去の開発経験からのアドバイスも期待でき、他に追加してほしい機能や減らしてほしい機能などを決めるだけでスムーズに進めることができるでしょう。

逆に、開発したいシステムの経験がないのであれば知識の習得から始まるため、納期が長かったり、コストが高かったりする可能性もあります。

類似システムの開発経験はあるか

システム開発にも得意・不得意があります。全く同じでなくとも、類似しているシステムの開発実績が複数あるのであれば、その業者の得意分野である可能性が高いです。得意分野である場合は、ノウハウがある分、納期が短かかったり、質が高かったり、コストが低かったりするでしょう。

業者に相談するときには、類似システムの開発経験があるかどうかも聞いてみてください。

開発体制はしっかりと取れる規模か

システム開発には、複数の工程があります。規模が小さい企業では、複数の工程をひとりで担当することもあります。規模が大きい企業でも、いくつもの案件を受注していてリソースが不足していることもあります。少人数で開発をするとひとり当たりの負荷が大きくなるだけでなく、ミスを見落とす可能性も高いです。開発体制や役割などがあいまいな企業は、システムの品質が不安なだけでなく、納期も遅れる心配もあります。

どのような開発体制か、どのような日程感で進めていくのかを事前に確認しておくと安心できます。

セキュリティマネジメントは適切か

ウィルスなどに感染してしまうと、秘匿情報が外部に漏れてしまう恐れがあります。特に顧客情報や機密情報を扱う企業にとっては、信頼が失墜しかねない重大な事故になってしまいます。ウイルス以外の人災でも、情報流出は起こりえます。とある地方自治体で個人情報をUSBに入れて持ち出し、紛失してまったという事故は記憶に新しいのではないでしょうか。

このようなトラブルに巻き込まれないためにも、組織的・体系的に情報セキュリティの確保に取り組んでいる企業であるかどうかを確認しておきましょう。

基盤が安定している会社か

一般的には、システム開発は、納品されるまで依頼している開発会社のもとで製作されます。基盤が安定していない会社であれば、無事に納品されるかの不安がつき纏います。また、システムの運用やエラーがあった際のサポートまで依頼するのであれば基盤が安定している会社の方が安心して長期的な契約を依頼することができます。

今後も新しいシステムの開発を依頼する際にも、同じ開発会社に依頼することでスムーズに進めることができるでしょう。先も見据えたお付き合いができる開発会社への依頼は、意外ととても重要なポイントなのです。

質問に対して的確な回答を返してくれるか・答えを濁されることはないか

質問に対して明確な回答を返してくれない会社や答えを濁す会社は、信頼性が低く、消化不良のまま進んでしまう可能性があります。答えを濁される場合は、システムに対しての理解があまりなかったり、進捗が共有されていなかったりする場合がほとんどです。

逆に、細かいことでも都度共有してもらえる会社は、信頼性も高く、おすすめできる開発会社といえます。

納品後も相談に乗ってもらえるか

システム納品後すぐにエラーやバグが見つかった場合は、一概には言えませんが、瑕疵担保責任などにより無償で対応いただける場合があります。基本的には契約時に保守などの契約もセットで締結することになりますので、納品後1カ月間はどの範囲まで対応してもらえるかどうか事前に確認しておきましょう。

万が一開発してくれた会社で対応ができないとなった場合、他の開発会社を探すところから始まり、説明、先方の理解など何段階も階層が加わってしまい一部修正するだけでもものすごく時間とお金がかかることになってしまいます。その点、納品してくれた開発会社にアフターケアをしてもらえると修正までの時間を短くすることができます。

見積は高すぎないか・相見積もりを取ったか

初めて依頼する場合は、特に相見積もりを取ることをおすすめします。システム開発にかかるコストは、開発したいシステムによって大きく変動します。複数の会社に同様の要件でシステム開発や運用にかかる費用の見積もりを取ることで、どの程度コストがかかるものなのかが判断できます。依頼する会社によって得意不得意があるので、システム開発をする際には、必ず相見積もりを行うようにしましょう。

ただ、一概に金額が安いだけで決めることはおすすめできません。高い場合は高いなりの理由があるはずです。システム開発の見積は、金額よりも妥当性を確認するようにしましょう。

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システム開発のリソース不足問題

システム開発を依頼してからの流れ

大まかな流れ

要件定義→外部設計→内部設計→開発→テスト→納品

システム開発を開発会社に依頼する際、一般的には、最初にどのような機能のシステムが必要か、いつまでに納品してほしいのかなどを話し合う「要件定義」が行われます。この要件定義は開発において最も重要な工程で、ここできちんと「実現したいこと」を伝えておかなければ、あとから要件が増えたことになり別途費用がかかてしまう恐れもあります。聞かれたことだけを回答するよりも、自身で描いているイメージを具体的に、言葉で表現するようにしましょう。

要件定義の後は、システムの見た目やデザインなどを決める「外部設計」を行います。外部設計以降の工程は、納品されるまで依頼した開発会社の中で行われることが基本です。依頼した会社の中では、要件定義で明らかになった要件を基に、システムの機能や動作を決める「内部設計」を行い、設計書を作成します。その後は、作成した設計書に沿ってプログラミングを作成する「開発」を行い、作成されたプログラミングに問題がないかをチェックする「テスト」を実施し、納品に至ります。

納品されたシステムを確認し、問題がなければ報酬を支払い、終了となります。運用やサポートまで契約している場合は、運用方法やサポートの範囲などを確認し、引き続き契約が続行されます。

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システム開発を依頼する前に準備しておきたい5つのポイント

システム開発の依頼前に準備しておきたいポイントとしては以下5点です。

  • なぜこのシステムを開発したいのか、背景を明確にする
  • システム開発の予算を決める
  • 想定しているシステムの機能を可視化する
  • 開発したシステムを使って解決したい課題を明確にする
  • 開発したシステムを使って達成したい目標を明確にする

詳しくみていきましょう。

なぜこのシステムを開発したいのか、背景を明確にする

依頼前に背景を明確に理解することで、具体的な要望や期待値を開発会社に伝えやすくなります。また、明確な背景があることで、開発プロセスの方向性がブレにくくなり、期待する成果に近づきやすくなります。背景を共有することで、開発会社もプロジェクトの意義を深く捉え、より適切な提案やアドバイスが期待できるでしょう。

システム開発の予算を決める

予算を明確にすることで、開発会社との交渉がスムーズに進みます。また、予算の範囲内で最適なソリューションを模索することができ、無駄なコストの増加を防ぐことができます。逆に、予算が曖昧なまま開発を進めてしまうと、想定外に費用がかかってしまう恐れもあります。初めから明確な予算を設定し、それを基に開発を依頼することが良い結果を生むことになります。

想定しているシステムの機能を可視化する

システムの機能を可視化することは、開発の計画をしっかりと立てるためには不可欠なステップです。どのような機能が欲しいのか、どのように動いてほしいのかを図などで示すと、開発会社にも明瞭に伝わります。この可視化により、誤解や仕様の食い違いを大幅に減少させることが可能となります。具体的なイメージを共有することで、開発の進行中も変更や追加が生じた際の判断が迅速かつ適切に行えるようになります。

開発したシステムを使って解決したい課題を明確にする

システムを開発する大きな理由は、何かの課題を解決するためですよね。例えば、手作業での時間がかかる作業を自動化したい、顧客の情報をもっと簡単に管理したい、などの課題が考えられます。このような課題を明確にしておくことで、開発会社にも「これを解決したい」という目的が伝わりやすくなります。具体的な課題と、全段でお伝えした”機能の可視化”を開発会社に共有することで、システムのプロとしての見解や期待する結果に近づけるためのより良い方法を提案いただけます。

開発したシステムを使って達成したい目標を明確にする

最後は、達成したい目標を明確にすることです。目標を設定することで、このシステムがどれだけの効果をもたらすべきかがはっきりします。例えば、「月に20時間の作業時間を削減する」や「売上を10%増やす」といった具体的な数字を設定しましょう。このような明確な目標があると、開発の進行をチェックするときや、システムが完成した後の評価も幾分しやすくなります。

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