「情シスって、システムの保守や運用をしたり、問い合わせに対応しているだけじゃないの?」と軽く見られてしまう部分もあるのですが、社内のIT環境を支えるのはもちろん、DX推進を担うなど重要な役割を担うのが情シスです。
そんな重要な役割を担う情シスですが、課題が山積している企業も多いようです。
近年ではビジネスのほとんどの場面でITが活用されるため、情シスの質を高めてDXを積極的に進めていきたいという意見もよく耳にします。
この記事では、情シスが抱える課題を5つに分けてご紹介し、解決する方法についても解説していきます。情シスの課題を解決したいという方はぜひ参考にしてみて下さい。
当社では、確かなヘルプデスクの運営の実績がございます。全国対応可能となりますので、是非お気軽にご相談ください。
情シスが抱える課題
情シスは業務範囲が広い故の悩みが絶えない部門です。ここでは、情シスが抱える課題を5つに分けてみていきます。情シス業務を考える上で避けては通れない課題なので、自社の情シスの状況と照らし合わせてご確認ください。
情シスは常に人手不足
情シスは間接部門に値するため、上層部の理解を得られず最低限の人員で運営していることが多いです。それだけでなく、世界中でIT人材が不足してることも相まって、スキルのある人材を採用できないことも課題のひとつです。
近年では、多くの企業で当たり前にIT化が進んでおり、DXの取組みも活発です。それに伴い、情シスが行う業務が年々増加しています。”仕事量は増えていくのに人員は増えない”といった負のスパイラルが起きてしまい、増える一方の業務負担が離職率の上昇に直接影響することも多いのです。
情シスの業務範囲が広い
上記でも触れていますが、情シスの担当する業務はシステム導入の企画や開発、管理運用をはじめ、IT機器のメンテナンス、ヘルプデスク業務などと、非常に業務範囲が広いのが特徴です。
情シス部門における本来のコア業務は、業務効率化のためのシステム導入や企業の成長のために必要な戦略を考え、実行することです。しかし、日々の機器メンテナンスや問い合わせ対応に手を取られてしまい、本来行うべきコア業務になかなか時間を割くことができません。本来取り組むべきコア業務に時間を割くためにも、日常の業務をいかに軽減していくのかが情シスにおける大きな課題です。
ひとりの情シス担当者に依存している
ITに関する専門的な知識やスキルを保有している人材は業界全体で足りておらず、この人材不足の状況はこれからさらに深刻化すると考えられています。そんな中で専門性の高い情シス担当者がいれば、どうしてもその人頼りで物事が進んでしまうことがあります。しかし、頼りのその人物が退職してしまうと、途端にうまく回らず情シス業務が滞ってしまうことも多いのです。
昨今、中小企業を中心に問題になっているひとり情シス問題もあり、たった一人の人物に企業のIT全てを任せてしまうのはあまりにもリスクが高く、大きな課題であることは間違いありません。
IT屋が考える「ひとり情シス」の背景と問題点、解決策について徹底解説https://plus.cmknet.co.jp/hitorijyoushisu-background/
本来の情シス業務では成果が出しにくい
情シス業務の本来のコア業務は、企業が成長するための戦略を企画・実行し、全社的な取組みで会社の力になることです。しかし、問い合わせ対応など日常の雑多な業務にばかり時間が取られてしまい、本来の業務に時間が割けず成果が出しにくい環境となっている企業は多くあります。
日常業務を圧縮して、いかにコア業務に割く時間を確保するかが、企業の未来を担っている情シスの重要な課題だといえます。
セキュリティ対応が疎かになってしまう
日常業務だけでも手一杯な情シスの場合、セキュリティ対応にまで意識が回らず機器アップデートや情報管理などが疎かになってしまう可能性もあります。セキュリティ攻撃は日々進化しているため、常に最新の状態にアップデートしていなければ、企業の機密情報が危険にさらされてしまいます。また、PC貸与時のセキュリティ設定ミスによる情報漏洩などは、許容されるレベルのミスではありません。
このように重大な事故に繋がってしまう可能性もあり、忙しすぎることが大きな課題のひとつです。
情シスの課題を解決する4つの方法
ここまで課題を5つ見てきましたが、ここからは解決する方法を提示します。情シスの課題を解決するためにも、自社にマッチした方法の導入を検討してください。
クラウドサービスを導入する
多くの企業で多種多様なIT機器やソフトウェアなどが導入されていますが、これまでは自社システムやサーバーにインストールして使うオンプレミス型がメインでした。オンプレミス型では、自社でメンテナンスや保守するのが一般的なため、ソフトウェアをバージョンアップしたり、OSを更新したりなどと情シスの業務が増加します。
現行の業務のうち、可能なものはクラウドに移行させることで、ベンダー側がインフラやシステムの保守を行ってくれるため、情シスにかかる負担の削減が可能です。
社員のITリテラシーを高める
情シス業務の中でも手が取られがちな業務といえば、従業員が引き起こすトラブルが種になっていることが多くあります。酔っぱらってカバンごとなくしてしまいPCも社員証も行方不明になった、外出先でFreeWi-Fiに接続して重要な業務を行ってしまいそこから情報が漏洩した、などやっかいな問題が多いのです。軽微ものだと、パスワードを忘れてPCにログインできないなどがあり、大きなトラブルには発生しないものの、件数が多くて意外と負担になっています。
情シスの負担を軽減する目的だけでなく、情報漏洩は企業にとって重大な問題に直結するため、従業員の教育を徹底しリテラシーを高める必要があります。社員のITリテラシーが高まるだけでも、情シスの負担は幾分軽減します。
経営層の意識を変える
先述した通り、情シスは間接部門です。そのため、利益に直結しない、バックオフィス業務に対して人件費をかけることに否定的な経営層の方も多くいます。そのような事態にならないためには、経営層が情シスが抱える課題と必要性について十分に理解し、これから企業を発展させるために必要な投資と認識してもらわなければなりません。
場合によっては情シス業務を効率化させるための、ツールやシステムの導入などを提案しなければならないこともありますので、経営層の意識が変わるよう根気強く説明を続けましょう。
アウトソーシングを活用する
ヘルプデスクやシステム運用などのノンコア業務をアウトソーシングすることで、情シスの業務負荷が軽減しコア業務に割く時間が増加します。また、アウトソーシングは経験豊富な専門の外部企業にお願いすることで、業務の標準化が進み、結果的にコストの削減に繋がる場合が多いのです。
まだ余裕があるからそのうちに考えようと思うのではなく、出来るだけ早く課題を解決することをおすすめします。
情シスの課題解決はアウトソーシングがおすすめ
ここまで情シスについて解説してきましたが、昨今は情シスをアウトソーシングすることは、企業にとってのアタリマエになりつつあります。
というのも、日本企業にはIT人材が枯渇している問題が大きくのしかかっており、スキルのある人材を確保することが難しい現状にあります。これから先は今よりもIT人材が枯渇する可能性も高く、今のうちに手を打っておく必要があります。
そこで弊社では、情シス支援サービスBPOレンジャーでお客様の課題を総合的に解決するサービスを展開しております。
ITサポートやヘルプデスクなどの業務はBPOレンジャーに任せて、情シス部門のメンバーは本来の業務に専念します。そうすることで組織全体の効率と生産性を高め、DX推進をより効率的に行うための基盤を築きます。
BPOレンジャーで企業の持続可能な成長とイノベーションを支え、情シス部門の可能性を最大限に引き出しましょう。
まとめ
今回は、情シスが抱えている課題について確認しました。
- 情シスが抱える課題
- 情シスは常に人手不足
- 情シスの業務範囲が広い
- ひとりの情シス担当者に依存している
- 本来の情シス業務では成果が出しにくい
- セキュリティ対応が疎かになってしまう
- 情シスの課題を解決する4つの方法
- クラウドサービスを導入する
- 社員のITリテラシーを高める
- 経営層の意識を変える
- アウトソーシングを活用する